四国を旅行していたとき、道の駅で見つけた国産の鷹の爪。袋いっぱいで100円という破格だったのもあり、「自分でも育ててみたい」と思って始めた鷹の爪栽培。
北海道の寒冷地で、数年かけて試行錯誤を繰り返してきました。
この記事では、そんな私の失敗談や成功のポイントをまとめてご紹介します。
大失敗① 実がつく前に霜が降りた
トウガラシの原産は熱帯アメリカ。生育適温は20〜30℃で、寒さにはとても弱い作物です。
一昨年、鷹の爪を路地植えにしていたのですが、夏が短い北海道では十分に実る前に初霜の季節が到来。
特に8月以降に咲いた花は、実にならないまま10月の霜で全滅してしまいました。
【教訓】
北海道のような寒冷地では、ハウス栽培+黒マルチが必須。保温・保湿対策をしっかりして、地温を上げる工夫が必要です。
大失敗② 発芽しない!寒さが原因?
別の年には、4月にハウス内で種まきをしたものの、1つも発芽せず。
理由は気温。
トウガラシの発芽適温は25〜30℃。ところが当時のハウス内の気温は、日中でも10℃に届かない日も。
トンネルをかけてはいたものの、それだけでは足りませんでした。
結局1か月後に種をまき直すことに。
【教訓】
北海道での種まきは気温が安定してから。
加温設備がない場合は、5月以降に種まきをするか、市販の苗を購入した方が確実です。
成功の年も!わき芽を取らずに豊作に
昨年は条件がそろい、見事に大量収穫できた年でした。
ポイントは「わき芽を取らないこと」。
トマトとは違い、トウガラシはわき芽をそのままにしてもよく、むしろ枝数が増えることで実がたくさんなります。
赤くなった実から順にハサミで摘み取り、花が少なくなってきたら枝ごとカットして収穫&乾燥。
枝付きのまま吊るしておけば、インテリアとしてもおしゃれですし、乾燥保存も簡単。
まとめ:寒冷地で鷹の爪を育てるコツ
種まきは発芽温度(25〜30℃)を確保できる時期に
- ハウス+マルチ+トンネルなどで保温対策を万全に
- わき芽は取らずに放任栽培でOK
- 霜が降りる前に収穫を終えるスケジュールで栽培する
北海道のような寒冷地でも、工夫次第でちゃんと育てられますよ!