春になると、山菜が恋しくなってきませんか?
北海道でも5月ごろから「わらび(蕨)」が顔を出し始めます。
ほろ苦さとシャキシャキ食感が魅力のわらびですが、「アク抜きが面倒そう…」と感じる人も多いのではないでしょうか。
✔ 家庭で簡単にできるわらびのアク抜き方法
✔ たった15分でOKの時短テク
✔ 1年以上保存も可能な方法まで
実体験をもとに写真付きでわかりやすく紹介していきます!
旬の今だからこそ、しっかりアクを抜いておいしく&安全に楽しみましょう♪
わらびの魅力と旬の季節
春の山菜としておなじみのわらび。
ほんのりとした苦味と、シャキシャキした歯ごたえが特徴です。
アク抜きさえすれば、
・おひたしや和え物
・煮物や炒め物
・天ぷらや炊き込みご飯 などなど…
いろんな料理にアレンジできますよ◎
栄養面でも優秀で、食物繊維やビタミンB群、葉酸などが含まれていて、体にもやさしい食材なんです。
わらびの旬は、だいたい4月〜6月ごろ。
北海道などの寒冷地では、5月〜6月がちょうど採りどき。
春の訪れを感じさせてくれる、自然からの贈りものですね。
わらびのアク抜きってなぜ必要?
山菜って「アク抜きが大変そう…」って思われがちだけど、
実はわらびのアクには、体にあまりよくない成分も含まれているんです。
アクに含まれる主な成分
プタキロサイド:シダ植物に多く含まれる物質で、発がん性があるといわれています。
タンニン:渋みやえぐみのもと。摂りすぎると胃腸に負担がかかることも。
だからこそ、しっかりアク抜きすることが大切。
アクを抜くことで、
・苦味や渋みがなくなって食べやすくなる
・料理に使っても、他の食材の味を邪魔しない
・安心して食べられる
と、いいことづくめ!
これから紹介する方法なら、どれも家庭で簡単にできますよ♪
基本のアク抜き方法(木灰または重曹)
昔ながらの、しっかりアクが抜ける方法です。
時間はかかるけど、風味や食感が一番きれいに残るのが特徴。
◆準備するもの(わらび400gの場合)
木灰 50g程度(または重曹 大さじ1程度)
わらびが入る容器
沸騰したお湯
水
◆手順
(1)わらびを並べて、全体に木灰(または重曹)をまんべんなくふりかけます。
(2)熱湯をたっぷり注ぎ、ラップかフタをして一晩(8〜12時間)放置。
(3)翌朝、水が黒っぽくなっていたらアクが出てきた証拠。水を入れ替えてもう少し置きます。
(4)(3)を繰り返し水が透明になれば、アク抜き完了!
※重曹の量が多すぎると、わらびが柔らかくなりすぎることがあるので注意してくださいね。
15分でできる!時短アク抜き(小麦粉+塩)
「今すぐ食べたい!」って時に便利な時短方法。
短時間だけど、しっかりアクも抜けて風味もいい感じに◎
◆準備するもの(わらび200gの場合)
小麦粉 大さじ6
塩 小さじ2
水
鍋・泡立て器
◆手順
(1)わらびの根元の硬い部分を切り落とします。
(2)鍋に水、小麦粉、塩を入れて泡立て器でよく混ぜます。
(3)(2)を中火にかけ沸騰したら、1を入れて弱火して4分煮込んで火を止めます。
(4)(3)の茹でたわらびを冷水に取り、10分間浸せばあく抜き完了。ザルに上げて水切りをします。
※シャキッとした食感も残せて、忙しい人にぴったり♪
長期保存向き!塩漬けアク抜き(大量収穫に)
たくさん採れたときや、人からたくさんもらったときに使える方法。
1年以上の保存もできる、本格的なやり方です。
◆準備するもの
生わらび…大量(1kg以上)
粗塩…わらびと同量以上(1〜2kg)
樽や大きな容器
フキの葉 or ビニール袋(重石の下に敷く)
重石(またはペットボトルなど)
◆手順
(1)樽にわらびを敷いて、その上に塩をたっぷりふります。
(2)わらび→塩→わらび→塩…とミルフィーユ状に重ねます。
(3)一番上にフキの葉(なければビニールでもOK)を敷いて、重石を乗せます。
(4)1日ほどでアクが出てくるので、そのまま冷暗所で保存します。
使うときは、半日〜1日しっかり水につけて塩抜きすればOK!
アク抜き後のわらびの保存方法
アク抜きが終わったら、保存方法を工夫すると長く楽しめるよ!
冷蔵・冷凍・塩漬け、それぞれの特徴を紹介します。
◆冷蔵保存(水に浸して)
数日中に食べるならこの方法が一番手軽!
手順:
(1)アク抜きしたわらびを清潔な容器に入れ、水をたっぷり注ぎます。
(2)フタをして冷蔵庫へ。
(3)毎日水を替えれば、約1週間ほど保存できます。
※水を替えないと傷みやすくなるので注意!
◆冷凍保存(使い切れない分に)
すぐに使わない時は冷凍が便利!ちょっと食感は落ちますが、調理すれば気になりません。
手順:
(1)アク抜き後のわらびを水で洗って、食べやすい長さに切ります。
(2)キッチンペーパーで軽く水気をふき取ります。
(3)フリーザーバッグなどに入れて、空気を抜いて冷凍します。
約1ヶ月保存可能!
解凍は冷蔵庫で自然解凍するか、熱湯にさっとくぐらせます。
◆塩漬け保存(1年OK!)
前のセクションでも紹介したけど、塩漬けなら1年以上保存OK!
たくさんあるときはこの方法がいちばん長持ち。
使うときは半日〜1日かけて塩抜きを忘れずに!
まとめ
わらびのアク抜き、意外と種類が多くて驚きです!
今回は、「しっかり抜く基本の方法」から、「15分でできる時短ワザ」、さらには「1年保存できる塩漬け」まで紹介しました。
アク抜きすることで苦味や有害成分を取り除いて、本来の爽やかな風味やシャキシャキ食感が味わえます🌱
お気に入りの方法を見つけて、旬のわらびを美味しく、長〜く楽しんでみてください!
📌この記事はブックマークしておくと、毎年わらびの季節に役立ちます♪
旬の味覚を無駄なく楽しんでいきましょう!