私はカフェを経営するにあたり、マイクロ法人を作り今年でちょうど10年になります。
当時の私は何も考えず、ただ社長と呼ばれたかっただけで法人化したのですが(;´∀`)、
10年たった今では法人化して良かったと思っています。
今回はマイクロ法人のメリット・デメリットをご紹介させていただきます。
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マイクロ法人とは?
マイクロ法人は、フリーランスや個人事業主が節税のために設立する法人です。
個人事業主として活動している方が法人化することで、さまざまな面でメリットを享受できます。
マイクロ法人のメリット
税制面や社会保険料での利点
マイクロ法人は、法人としての税制優遇を受けることができます。
法人では、個人事業主と比較して所得が800万円を超えると税率が低く設定されています。
また、社会保険料については、会社と折半でき、配偶者が社会保険の扶養に入ることができます。
厚生年金に入れるので、老後の年金にもプラスされます。
個人事業主の場合、厚生年金ではなく国民年金の加入となり、また配偶者の扶養がないため、別途配偶者の分も必要となります。
国民年金の負担は、1カ月あたり16,980円/人です(2024年5月調べ)。ちょっと大きいですよね。
社会的信用度
法人としての存在は、ビジネスパートナーや顧客からの信用度を高める効果があります。
取引先や金融機関からの信用が得やすくなりますし、法人でないと取引をしていないサイトや公益機関も存在します。
記憶に新しいところでは、コロナ渦では「法人」と「個人」の補助金額に違いがありました。
これは法人の方が信用度が高いため個人事業主より多くの金額設定の補助金が給付されていました。
経費として扱える範囲の拡大
マイクロ法人は、経費として扱える範囲が広がります。
法人では「給与」が経費になりますが、個人事業主には「給与」という概念がないため経費にすることができません。
賞与や退職金も経費として計上ができます。
マイクロ法人のデメリット
初期費用と手続きの手間
法人設立には一定の初期費用と手続きが必要です。登記や印鑑登録、書類作成などがあります。
現在は色々なサイトで安く法人を作り事ができます。
私は「会社設立一人でできるもん」を利用したのですが、一つ一つ順番に進めていくといった流れでした。
経理や会計の複雑さ
法人としての経理や会計は個人事業主よりも複雑です。簿記等の専門知識が必要です。
税務署や役場から全然見たことのない書類等も送られてきてあたふたしていました。
私の場合は、地域の商工会に入り色々アドバイスしていただきました。(地域によってバラバラですが、月会費千円でした)
初年度の決算書の作成は商工会で指導してもらいました。
商工会費以外で決算書の指導料1万円だったのですが、すごく良心的だったと思います。
通年通して何をするかがわかってくると後は単純な事務作業です。
赤字でも税金が発生する
法人は赤字であっても住民税の均等割りはかかります。
均等割りは資本金や従業者数によって変わりますが、最低でも年間70,000円程度かかります。
まとめ
マイクロ法人を作ると事務作業はたくさんあるし初年度は本当に大変でしたが、
周りにサポートしてもらいそこまで費用をかけず10年やってきました。
税理士や会計士に相談すると結構費用とられるのでは?っと思ってしまって全く相談していません。
今回は私の体験談を入れながらマイクロ法人のメリット・デメリットをご紹介させていただきました。
マイクロ法人を作るかどうかは、自分のビジネスに合うかどうか、またタイミングも重要だと思います。