北海道道北の春。ようやく雪がとけて「そろそろ苗植え始めようかな」と思っていた4月中旬のこと。
せっかく育てた紫蘇の苗をハウスに植えたその晩、まさかの冷え込みで一晩にして枯らしてしまいました。
今回はそんな失敗から学んだ「寒冷地の苗植えで気をつけたいこと」を、自分への備忘録も兼ねてまとめてみました。
紫蘇を植えた状況
紫蘇の発芽・生育適温は20〜25℃と高め。5月以降の定植が安心と言われていますが、我が家は「ビニールハウスなら少し早くても大丈夫かも」と思い、4月中旬に試しに2株だけ植えてみました。
植えた場所はハウスの奥。少しでも暖かいところにと考えて、苗の上には肥料袋や土袋をかぶせて夜の冷え込みに備えました。
枯れた原因
ところが、植えたその晩に気温が氷点下まで下がり、翌朝見に行くと紫蘇の葉が黒く変色していました。
最初は「葉先だけなら回復するかも」と様子を見ていましたが、寒い日が何日か続き、夜には袋にくるんだ上から不織布をかけて保温。
それでも1週間後、とうとう葉が全て落ちてしまいました。
・肥料袋だけで覆っていた株 → 完全に枯れた
・土袋+不織布の二重保温をした株 → 少し黒くなったが復活!
…この違いは大きかったです。
寒さ対策と学んだこと
今回の失敗で実感したのは、ハウスがあっても寒冷地の春は油断できないということ。
プロ農家さんのハウスを見せてもらったとき、ハウスの中にさらにビニールや不織布で囲われた“簡易温室”があり、その中に苗が植えられていました。
そこまでは無理でも、家庭菜園レベルでも:
・厚手の資材(不織布、毛布、土袋など)でしっかり保温
・苗キャップやドーム型のカバーを使う
・定植は焦らず、5月以降にする
といった基本は守るべきだと痛感しました。
まとめ:苗植えの「早まった」が招いた失敗
ホームセンターで元気な苗を見かけると、つい「今が植えどきかも?」と思ってしまいますよね。
でも、紫蘇のように寒さに弱い野菜は、まだ地温が上がりきっていない春先には無理をさせない方が安全。
今回の失敗で得た教訓はこれ:
・紫蘇の定植は最低でも5月以降(夜の冷え込みがなくなってから)
・ハウス内でも温度管理は必須
・保温資材は厚手・多層にして寒気をシャットアウト
ちょっとした油断が苗にとっては致命的になる。
だからこそ、家庭菜園でも「待つ勇気」が大切だなと学んだ春でした。