
家庭菜園で育てたズッキーニが小さいまま腐ってしまう…
そんな経験はありませんか?
せっかく咲いた雌花やふくらみ始めた実が黄色く変色して落ちてしまうと、とても残念ですよね。
でも安心してください!
ズッキーニが腐る原因と正しい対策を知れば、今シーズンも大きな実を収穫できる可能性は十分あります。
この記事では、ズッキーニが腐る原因とすぐにできる対策を、実体験をもとにわかりやすく解説します。
家庭菜園で大きく順調に育てたい!
腐る前に対処方法を知りたい!
ズッキーニが腐る4つの原因
腐る原因|受粉がうまくできていない
ズッキーニが腐る原因で最も多いのが、「受粉不良」です。
ズッキーニは、雄花と雌花が別々に咲く野菜で、
雌花に雄花の花粉がつかないと実がうまく育たず、先端から黒くなって腐ってしまいます。
自然受粉がうまくいかない主な理由
自然受粉がうまくいかない主な理由は、次のようなものがあります。
- 虫(ミツバチやハナアブなど)が少ない
- 雨の日や風が強い日が続いた
- 気温が高すぎたり、低すぎたりする
特にハウス内や風通しの悪い場所で育てていると、虫の訪花が減るため受粉しにくくなる傾向があります。
雄花と雌花のバランスの問題
また、雌花だけが咲いて雄花が見当たらない場合や、逆に雄花ばかり咲いて実がつかない…
といったこともよくあります。
ズッキーニは環境の変化に敏感なため、花のバランスが安定するまでは受粉が難しいのです。
腐ったズッキーニの様子
写真のズッキーニの株はまだまだ小さく、一度も収穫ができていないです。
いくつか実がつきだしているのですが、全く育たずお尻の方から黄色くなって腐っていく・・・
実が小さいまま腐っていく大きな原因は、受粉ができていないことが多いようです。
ズッキーニの株は他に3株植えてあるのですが、花をつけているのがまだ1株でした。
そのため、うまく雄花が少なく受粉ができていなかったと考えられます。
ズッキーニの雌花です。
花のガクに膨らみがあるのでわかりやすいです。
黄色いズッキーニの場合、すでにここがもう黄色になっています。
ズッキーニの雌花です。
花のガクに膨らみがあるのでわかりやすいです。
黄色いズッキーニの場合、すでにここがもう黄色になっています。
ズッキーニの雄花と人工授粉の方法
綿棒や刷毛などで雄花の花粉を雌花に移してあげます。
綿棒や刷毛の代わりに、授粉専用のブラシも便利です。
先端が柔らかくて花を傷つけにくく、初心者でも使いやすいです。
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人工授粉の注意点
ズッキーニの雌花は朝のうちしか咲きません。
そのため受粉を人工的に行う場合は、遅くても朝9時頃までに行うようにしましょう。
雄花が咲いていないときの対処法
今朝ズッキーニを人工授粉してあげようと見に行くと…雄花が咲いていない、
1輪しかない雄花が咲いていないので、花をこじ開けて綿棒で花粉を取り雌花へ受粉しました。
無事に実ってくれることを願うばかりです。
雄花と雌花の偏りは気温のせい
ちなみに、ズッキーニの株が小さく低温が続いている場合、
雄花ばかり(もしくは雌花ばかり)咲いてしまう場合があります。
これについては心配いりません。
気温が上がってくるにつれて雄花・雌花が均等に咲き出します。
気温が上がってくるのを待ちつつ株を大きくしてあげましょう。
腐る原因|肥料のやりすぎ(つるボケ)
ズッキーニは、肥料食いと呼ばれるくらい肥料を欲しがりますが、肥料のやりすぎはかえって葉や茎を大きくする「つるボケ」になってしまい、実に栄養が行かず、実が腐っていく原因となります。
肥料はやるタイミングが重要です。
ポットから畑に植えたタイミングで大匙1杯程度を1回、
その後、2週間後~20日前後毎に畝(うね)の肩に追肥を行っていきます。
追肥をやっているのに花が小さくなってきているようでしたら、
追肥のタイミングを早めるか、少し量を増やしてあげます。
しかし、花がほとんど咲かない、またはすぐに落ちてしまう上に葉が大きく育つようでしたら、
肥料過多になっています。
追肥のペースを落としましょう。
肥料のやりすぎで実がならない…そんなときは【野菜専用の有機肥料】がおすすめ。
ゆっくり効くタイプを選ぶと、つるボケを防げます。
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腐る原因|加湿による病気と葉のお手入れ不足
ズッキーニは成長するにしたがって、葉っぱはほっておくと大きくなりすぎ、
風通しがかなり悪くなり加湿環境になってしまいます。
ズッキーニを収穫した実のすぐ下の葉は一緒に切り落とすようにしましょう。(下葉刈り)
ただし、一度にたくさん葉を切り落としてしまうと株にダメージを与えてしまうため注意して行います。
ある程度大きくなった株で急にズッキーニが腐りだした場合は、
肥料のやりすぎまたは、下葉刈りを一度確認してみるとよいでしょう。
また水やりは朝早く行い、日中土壌が乾く時間を確保します。
腐る原因|灰色カビ病・うどんこ病・細菌性斑点病
灰色カビ病(ボトリチス)、うどんこ病、細菌性斑点病などの病気がズッキーニを腐らせます。
対策として、病気の兆候を早期に発見し、症状が出た部分を排除して様子を見ます。
病気が広がっているようでしたら適切な農薬を使用して対処します。
風通しの良い環境を保ち、過密な植え付けを避けます。病気の葉や果実を早めに取り除き、
清潔な状態を保ちましよう。
病気の拡大を防ぐために、【家庭菜園向けの病害虫スプレー】を常備しておくと安心です。
自然派のものも多く、初心者にも扱いやすいです。
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トマトトーンで確実に受粉させよう
自然に受粉ができない場合や、雄花と雌花のタイミングが合わないときには、
「トマトトーン」という植物ホルモン剤を使うことで、人工的に着果を促すことができます。
トマトトーンは本来トマト用に開発されたものですが、
ズッキーニやナスなどでも利用されており、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
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トマトトーンの使い方のポイント
適切なタイミングで使う
ズッキーニの花が開いた直後、朝のうち(できれば9時まで)に散布するのがおすすめです。
花がしっかり開いている時に使うことでホルモンが効果的に作用します。薄めずそのまま使う
トマトトーンは原液のまま、スプレーボトルや刷毛、綿棒などを使って花のめしべや周囲に軽く塗布します。
薄めたり大量にかけたりしないよう注意してください。使いすぎに注意
トマトトーンはホルモン剤なので使いすぎると逆効果になることもあります。
1回の散布で十分効果が期待できるため、週に1〜2回程度、ズッキーニの花の様子を見ながら使いましょう。使い始めは人工授粉と組み合わせる 特に雄花が少ない場合や受粉が不安な時は、人工授粉(雄花の花粉を雌花に移す)と
トマトトーンの併用がおすすめです。
トマトトーンでホルモンバランスを整えながら、人工授粉で確実に花粉を届けると実つきが安定します。
ズッキーニが腐る前に食べて楽しもう
どうにもこうにも腐る花が多い場合は、割り切って花を食べるという方法もあります。
雌花は実の部分がほくほくで花がほのかに甘くおすすめです♪
【まとめ】ズッキーニを腐らせず育てるコツ
ズッキーニが腐る原因は多岐にわたりますが、適切な管理と対策を講じることで、健康なズッキーニを育てることができます。
適切な水の管理、受粉のサポート、病気や害虫の予防、そして適切な栄養管理を心掛けてあげると、美味しいズッキーニが収穫できるようになります。
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