ズッキーニを家庭菜園で作っていると、なぜか毎年ズッキーニが大きくなる前に腐りだすことがあります。
せっかく雌花が大きく育ってきたのに・・・。どうして?
一度腐りだすと連鎖的に全て腐りだし悲しい結果になることもしばしば・・・
ということで、今回はこういった方におすすめ記事にさせていただいてます!
家庭菜園で大きく順調に育てたい!
腐る前に対処方法を知りたい!
腐る原因1:受粉がうまくできていない
写真のズッキーニの株はまだまだ小さく、一度も収穫ができていないです。
いくつか実がつきだしているのですが、全く育たずお尻の方から黄色くなって腐っていく・・・
実が小さいまま腐っていく大きな原因は、受粉ができていないことが多いようです。
ズッキーニの株は他に3株植えてあるのですが、花をつけているのがまだ1株でした。
そのため、うまく雄花が少なく受粉ができていなかったと考えられます。
ズッキーニの雌花です。
花のガクに膨らみがあるのでわかりやすいです。
黄色いズッキーニの場合、すでにここがもう黄色になっています。
ズッキーニの雌花は朝のうちしか咲きません。
そのため受粉を人工的に行う場合は、遅くても朝9時頃までに行うようにしましょう。
ズッキーニの雄花です。
綿棒や刷毛などで雄花の花粉を雌花に移してあげます。
今朝ズッキーニを人工授粉してあげようと見に行くと・・・
1輪しかない雄花が咲いていない・・・ので、花をこじ開けて綿棒で花粉を取り雌花へ受粉しました。
無事に実ってくれることを願うばかりです。
ちなみに、ズッキーニの株が小さく低温が続いている場合、雄花ばかり(もしくは雌花ばかり)咲いてしまう場合があります。これについては心配いりません。気温が上がってくるにつれて雄花・雌花が均等に咲き出します。気温が上がってくるのを待ちつつ株を大きくしてあげましょう。
腐る原因2:肥料のやりすぎ
ズッキーニは、肥料食いと呼ばれるくらい肥料を欲しがりますが、肥料のやりすぎはかえって葉や茎を大きくする「つるボケ」になってしまい、実に栄養が行かず、実が腐っていく原因となります。
肥料はやるタイミングが重要です。
ポットから畑に植えたタイミングで大匙1杯程度を1回、その後、2週間後~20日前後毎に畝(うね)の肩に追肥を行っていきます。
追肥をやっているのに花が小さくなってきているようでしたら、追肥のタイミングを早めるか、少し量を増やしてあげます。
しかし、花がほとんど咲かない、またはすぐに落ちてしまう上に葉が大きく育つようでしたら、肥料過多になっています。
追肥のペースを落としましょう。
腐る原因3:葉っぱのお手入れ(加湿環境になっている)
ズッキーニは成長するにしたがって、葉っぱはほっておくと大きくなりすぎ、風通しがかなり悪くなり加湿環境になってしまいます。
ズッキーニを収穫した実のすぐ下の葉は一緒に切り落とすようにしましょう。(下葉刈り)
ただし、一度にたくさん葉を切り落としてしまうと株にダメージを与えてしまうため注意して行います。
ある程度大きくなった株で急にズッキーニが腐りだした場合は、肥料のやりすぎまたは、下葉刈りを一度確認してみるとよいでしょう。
また水やりは朝早く行い、日中土壌が乾く時間を確保します。
腐る原因4:病気(灰色カビ病(ボトリチス)、うどんこ病、細菌性斑点病など)
灰色カビ病(ボトリチス)、うどんこ病、細菌性斑点病などの病気がズッキーニを腐らせます。
対策として、病気の兆候を早期に発見し、症状が出た部分を排除して様子を見ます。
病気が広がっているようでしたら適切な農薬を使用して対処します。風通しの良い環境を保ち、過密な植え付けを避けます。病気の葉や果実を早めに取り除き、清潔な状態を保ちましよう。
腐る前に食べてしまう
どうにもこうにも腐る花が多い場合は、割り切って花を食べるという方法もあります。
雌花は実の部分がほくほくで花がほのかに甘くおすすめです♪
まとめ
ズッキーニが腐る原因は多岐にわたりますが、適切な管理と対策を講じることで、健康なズッキーニを育てることができます。
適切な水の管理、受粉のサポート、病気や害虫の予防、そして適切な栄養管理を心掛けてあげると、美味しいズッキーニが収穫できるようになります。